こんにちは、うりんこです。
オーストラリアといえば、カルチャーの一つでもあるヒッピー。
毎年、年末年始になると思い出されるのが、
私の人生において、インパクト上位にランクインするヒッピーキャンプ、
Confest (コンフェスト)
年2回、オーストラリアのブッシュ(森の中)で行われているガチなヒッピーキャンプです。
とりあえず、自分の場違い感が半端なかったのと、当時の手帳には、”早く帰りたい””普通に年明けしたい”という後悔の文字の羅列(笑)
ちなみに私はヒッピーではありません。
オルタナティブ、エコ、サスティナブルには興味はあるし、ヒッピーカルチャーにも関心は持っています。
でも、ある程度は文明社会で生きていたい方(笑)
今年はコロナの影響で開催されませんが、
興味がある人にはハマる世界観なので、今回紹介したいと思います!
オーストラリア最大のヒッピーキャンプConfestとは

Confestとは、NSW州のブッシュで開かれる、ガチなヒッピーキャンプです。
Confestの概要
開催時期は、毎年イースターと年末年始。
ロケーションは毎年少しずつ変わったりしていますが、最近はDeniliquinの西側、NSW州Mulameinから12kmのブッシュの中の様です。
だいたいこの辺り
“Alternative Lifestyle”をテーマとしたキャンプイベントで、
約5日間の開催期間の中で、4000~8000のキャンパーたちが集まります。
イメージとしては、文明社会から脱却して、自然回帰した人々の村
Confestに初めて参加した経緯
私が参加したのは2011年の年末年始。
当時、旦那である彼がアフリカンドラムを本格的にやっていて、
そのドラムチームがConfestで演奏したいから、参加しよう!一緒に行こう!というものでした。
アフリカンドラムは、やっぱ広大な大地で響かせたいものですもんね。
この時点で旦那は、
「行けばわかるけど、ヒッピーのキャンプ」
くらいしか教えてくれませんでした。
(多分知ってたら、私行かないって言ったw)
そして、メルボルンから6時間ほどドライブして、衝撃のキャンプ地へ。
Confestの特徴
8割くらいがヒッピー
ヒッピーキャンプなので、それはそう。
逆に、普通にTシャツと短パンで行った私の場違い感がひどかった(別に誰も気にしてないだろうけど)
あれ?私なんか冷やかしに来た人みたい?
のちのちキャンプ場のショップスペースで、ヒッピーパンツを買いました。
何人かには、君もhalfy(half-hippie)だね!とか言われましたけど、
いやいや服装だけなんちゃってにしてみただけです。
ヒッピーの根源がLOVE&PEACEだから、全体的に慈愛に満ち溢れている独特の雰囲気をまとった方が多かった。
半数くらいが、素っ裸
Confestでは、洋服を着ることはオプショナルです(笑)
キャンプ地に入ったところから、素っ裸の方々が手を振り、陽気に挨拶してくれました。
いや~、どえらいところへ来てしまった(方言)
人生の中で、温泉以外で全裸の方たちと社会生活を共にしたことなんてない。
もうこの時点で帰りたくなったのが本音。
当然ながら、私はオプショナルの洋服着用を選ばせていただきましたが、
これが、キャンプ後半にもなると、素っ裸の人と喋ることも普通になるから慣れって恐ろしい…
マッドバス(泥風呂)

マッドバスもConfestのメインイベントの1つです。
素っ裸で泥風呂に入る、まぁそれだけなんですけど、人気のアクティビティ。
私はキャンプ中は、水着で川に入ってシャワーとしてました。
多彩なワークショップと独特なワークショップ
Confestは、参加者が誰でもワークショップを開催出来て、誰でも自由に参加できます。
例えば、
ディスカッション、ヨガ、ピラティス、太極拳、メディテーション、ウォーキング、スイミング(川で)、ダンス、ドラム、歌、ヘナタトゥー、占いなど
まぁ、この辺はスタンダードな感じですよね。
独特だったのが、
①導師みたいな老人と参加者が手をつないで輪を作り、トンネルを作ってハイタッチをしたり、動物のまねみたいなことをする。

ちょっと分かりにくくてごめんなさい。この写真のイメージ!
このご老人、Confestでは有名な方だそうです。
慈愛溢れる言葉を話してくれたり、ハイタッチしながら”I LOVE YOU”を伝えあったり、涙する人もいたり…
うーん、ちょっと異世界かも…
私は外から見ていただけなのですが、Confestでは有名なワークショップなので興味がある人はぜひ!
②裸でハグをしてI LOVE YOUを伝える
いや、これもね、Confestでヒッピーが参加しているから成立しているところで、
ちょっと一歩間違えれば軽犯罪にもなりそうで怖いな…というのが、正直な感想…
それでも参加して良かったこと

星空がきれい
とにかく星空がきれい!
人工的な明かりが一切ないブッシュの中なので、天の川や星雲が肉眼で驚くほどきれいに見えます。
鳥肌でした。
コミュニティーキッチンの食事が美味しい
Confestにはコミュニティーキッチンと呼ばれる食堂があって、
そこでは無料でベジタリアンフードを食べられたり、チャイが飲めたりします。
(諸々の経費は、参加費に含まれています)
主にカレーが多かったんですけど、日替わりで、とっても美味しかったですよ。
ネットから離れられる
ブッシュの中は圏外なので、しばらく電話やインターネットオフの時間を持つことができました。
一般的なブッシュキャンプでもそうですよね。
時には情報から離れて自然と過ごす時間も必要。
(約10年前なので、スマホは持ってなかったですが)
ヒッピーの世界を垣間見れた
カルチャーショックといえど、こういう生き方、思想、世界もあるんだなと、
ヒッピーの世界を体験できたことは、一つの経験値として良かったです。
コミュニティのあり方も考えさせられた気がします。
お互いが得意なスキル、食べ物を交換し合う、物を分け合う、助け合う。
昔ながらのことですが、意外と希薄になっていること。
これからの時代のヒントかな、なんて思ったりします。
Confestに参加するには?
そんなディープでコアなヒッピーカルチャーを体験してみたい人は、
Confestのサイトで情報をチェック
今年はコロナの影響で開催されませんが、
各地での小規模キャンプやイベント情報も載っています。
参加する際の注意点
- サイト経由で事前登録必要
- 車が必須(電車やバスではアクセス出来ません)
- ブッシュキャンプなので、テントを張るか車で寝泊まり
- 近場の町でも1時間くらいかかるので、食料品やガソリンは余裕を持って
- Confestのルールを守る(アルコール・ドラッグ禁など)
※特に写真撮影は、ヌードの方が多いため注意が必要です
まとめ
私はConfest自体に慣れはしたものの、その世界観にはなかなか馴染めず、半分は嫌々ながら過ごしていました。
でも、キャンプファイヤーの火と、各々のテントからの明かりだけで過ごす夜は、不思議と神聖な感じがあって、その雰囲気はすごく好きでした。
なんていうか、文明が滅んだあとのコミュニティみたいなイメージ。
オーストラリアじゃないと体験できないこのディープなキャンプ、
ヒッピーカルチャーに興味がある人、
自然回帰な生活に興味がある人なら、ぜひ参加してみるといいと思います。
好きな人には、とことんハマる世界なはず。
実際、コンフェストはリピーターの方がかなり多いですよ。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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