オーストラリアではよく見かける、女性のレギンス1枚履き。
私も普段着のアイテムとして愛用してますが、
日本だと1枚履きはまだまだ馴染みがなくて、賛否両論言われるファッションではありますよね。
そんなわけで、今回は
- 海外でレギンス1枚履きが浸透している理由
- 日本でレギンス1枚履きはありかナシか
あたりを、私の経験から考察したいと思います!
海外でレギンス1枚履きが浸透している理由
レギンスとは、要はスパッツ。
スパッツより厚手素材で脚にほどよくフィットするボトムスです。

「海外では」と書いてしまうと、主語が大きすぎるかもしれませんが、
少なくとも私の暮らすオーストラリアでは、ジーンズと同じくらいメジャーなアイテムです。
着こなし方は、レギンス1枚履き。
お尻のラインが出ようが、プラスサイズであろうが、基本は1枚履きです。
確かに私もオーストラリアに来た当初は、レギンス1枚履きでお尻をプリップリさせながら歩いている女性を見て、
ええっ、それはいいの!?
と度肝を抜かれたものですが、今じゃ自分もすっかり1枚履きです。
(残念ながら、お尻はプリプリしてないけど)
①タイツよりボトムス(ズボン)に近い感覚だから

日本だと、レギンスは素肌に抵抗ある人が、タイツの代わりに履いているイメージですよね。
- ダボッとした長めのトップスの下に履く
- スカートやショートパンツに重ね履き
よく見かけるのは、こんな感じかな。
タイツよりも厚手があるし、何となく安心感が得られるのがレギンス。
オーストラリアでのレギンスの立ち位置は、もっとボトムス寄り。
ジーンズかレギンスか、ってくらいカジュアルウェアとしては人気で、
私が公園に子ども連れて行く時も、女性のレギンス率は7~8割と高いです。
実際履いてみると分かるんですけど、やっぱり圧倒的に履き心地がよくて楽なんですよ。
冬場だと裏起毛のものもあるし、ジーンズ履くより断然暖かいんですよね。
スエットよりもデザインも多いし、日常のファッションに取り入れやすいです。
②アクティブウェアとして認知されているから

オーストラリアをはじめ欧米諸国では、有名ブランドの洋服カテゴリーに、
「アクティブウェア」ってのがあるんですよね。
つまりエクササイズ用の服。
これがファッションのカテゴリーとして確立されているので、
レギンスもアクティブウェアの1つとして認知されていることが大きいと思います。
③セクシーに見えるから

日本のファッションが、いわゆる”ゆるふわのかわいい系”が多いのに比べて、
海外ではセクシーに見えるファッションが好まれる傾向にあります。
特に女性の身体ならではのカーヴィーラインとか、お尻のラインを強調することもその1つ。
日本ではコンプレックスになりがちな大きなお尻も、海外じゃ魅力的なパーツ!
そういう魅力をどんどん攻めて主張していく人が多いですね。
④日本ほど、他人のファッションや体型を気にしていないから

やっぱり堂々と履ける理由の1番は、これ。
日本のファッションが他人の目線基準であることに対して、
欧米だと、自分基準であることが多い気がします(完全に私見ですよ)。
日本だと、もちろん好きな服を着ることは前提ですが、
「周りはどう思うだろう」「私の体型でこれ着ていいかな」って、
人からどう見られるかを考えちゃうことって多くないですか?
特に身体のラインがもろに出てしまうレギンスだと、絶対に注目の的になってしまう。
自分が気にするのと同じく、
周りだっていちいち人の体型にうるさいですよね。
私が10年ほどオーストラリアで暮らしてきて感じるのは、
「自分が思うほど他人は全く気にしてない」ということ。
国民性や多国籍文化なこともあり、美の基準も着こなしの基準も、1つになることもない。
着たい服を堂々と着る、それに尽きますね。
⑤子どもの頃から、レギンス1枚履きファッションが主流

子供服でも、ボトムスはレギンスが多いですし、
ティーンの間でも、Tシャツ/トレーナーにレギンス1枚っていうスポーティーファッションが人気。
子どもの頃からそういうスタイルが多いので、
大人になってからでも違和感ないアイテムの1つなんだと思います。
海外でレギンス1枚履きで起こったトラブル

そんなわけで、海外ではカジュアルウェアとして、市民権を得ているレギンス。
でも、そのカジュアルさゆえに、トラブルが起きたケースもあります。
ユナイテッド航空がレギンス1枚履きの少女たちの搭乗を拒否
2017年に、アメリカのコロラド州デンヴァーからミネソタ州ミネアポリスまで搭乗予定だった2人の10代の少女が、
飛行機搭乗時にレギンス1枚履きだったために、搭乗を拒否されました。
★参考>>After Barring Girls for Leggings, United Airlines Defends Decision
ただ、拒否されたのには理由があり、
- ユナイテッド航空の従業員が貰える特別チケットであったこと
- この特別チケットにはドレスコードが定められていた(カジュアルウェア×)
欧米ではレギンスは主流であるものの、やはりカジュアルウェアはカジュアルウェア。
特別チケットであれば、エコノミー以外に座る可能性もあるということで、
ドレスコードにそぐわないと判断されてしまったんですね。
この2人の少女は、服を調達して次の便に乗ったそうです。
アメリカの公立学校でレギンス登校禁止で非難殺到
こちらは、2018年のアメリカ中西部のウィスコンシン州の公立学校。
★参考>>Row over yoga pants ban continues in Wisconsin school
こちらの学校では、もともとレギンスや肩出しトップスでの登校が禁止されていました。
実際にレギンス着用して登校した女生徒が帰宅させられたことから、問題に発展。
保護者や生徒から、「男子はスェット登校が認められてるのに、これは性差別だ!」との非難があり、最終的には女子のレギンス着用が許可されました。
日本でレギンス1枚履きは、ありえない?

じゃ、日本で1枚履きってどうなの、というところですが、
正直日本の社会での受け入れや認知度ってまだまだですよね。
勝手なイメージですけど、海外のセクシー系ファッションが好きな女子はわりと履いているような。
日本は文化的にも「隠す美」があるので、あからさまに下半身のラインが強調されるレギンスだと、
恥ずかしい!不快!目のやり場に困る!
っていう周りの反応は確かに多そう。
でも、普段着にするには難しいにしても、スポーツをする環境なら、潔くてかっこいいと私は思います!
スポーツジムだと、レギンス1枚の方が身体のラインもチェックしやすいし、気持ちも引き締まると思うんですよね。
それでも好奇な目で見る人は、きっと一定数はいるんだろうし、
1枚履きが珍しいから、性的な目で見られるのも、それはそれで気持ちわるいのも本音。
日本で1枚履きをするならば

そんなわけで、まだまだ日本だと市民権を得られないレギンス1枚履き。
でもね、レギンス愛好家の私としては、1枚履きは本当に快適なんですよね。
1枚履きしたいけど、やっぱり周りの目が気になる…って人は、
- フィットネスウェアのコーディネートにする
- 長めのトップスを合わせる
- 短いスカートを重ね履きする
- スポーツレギンスを選ぶ
- 柄物のレギンスを選ぶ
あたりに気を配れば、
「フィット感がいいズボン」な印象を与えられます。
特にスポーツレギンスは、ファッション用と比べてしっかりした作りになっています。
無地の物だとタイツ感が強くなってしまうけど、柄物を選べばボトムスに近い安心感が出るので1枚履きしやすいかなと。
履く側も見る側も、よりズボンに近い感覚になるのではないでしょうか。
「スポーツレギンス、チャレンジしてみようかなー。どこで買おう?」ともし迷ったら、まずはスポーツレギンス専門店レギンスラボを覗いてみるといいですよ。
手ごろな価格なのでチャレンジしやすいですし、でもちゃんと良質でデザイン豊富なので、絶対お気に入りが見つかります!
コメント