出来るなら当事者になりたくないDV被害。
でも悲しいかな、私の身の回りで離婚するカップルが多く、DVが要因になっているケースも多いのです。
オーストラリアでDV被害にあったら、どうしたらいい?どんな対応策があるの?
異国の地で、こんな体験をしたら、なかなか人に言い出せず悩みますよね。
今日はオーストラリアでDV被害にあったらどうしたらいいのか、どんな対策があるのかをご紹介していきます。
✅ この記事は、こんな人に役立ちます
オーストラリアに住むパートナーと国際恋愛をしている
オーストラリアに住むパートナーと結婚予定
オーストラリア在住で、DVの心配がある
オーストラリアのDV被害と対策。あなたは大丈夫?
まず、DVには具体的にどのようなことが含まれるのか見ていきましょう。
DVには、どんなことが含まれる?
オーストラリアは、日本よりもDVに対して厳しい国です。通報や助けの要請があれば、警察も素早く対応してくれます。
DVと聞くと、殴る蹴るなどの身体的暴力のイメージがわきますが、こんなこともDVに含まれます。
身体的暴力、精神的暴力、経済的暴力、言葉の暴力、性的な暴力、人種/宗教/文化に対する暴力、ストーカー、物をこわす、脅しなど
意外と見落としがちなのが、ストーカー的行為。
特に私の離婚した友人を悩ませたポイントが、
- 常にテキストで何しているかの連絡が来る→ストーキング行為
- 職場まで送り迎えされる→1人で行動されるのを許してもらえない
- 1人じゃ何も出来ないんだからと言われて世話をやかれる→精神的なコントロール
- 休日は、いつも一緒。友だちと会う時も彼も一緒 →相手の行動チェック
一見、すごーく大事にされてる!と思えることなんですが、見方によれば違う意味を持ってくるんですよね。私も彼らを見ていて普通の仲良しカップルに見えていたので、その裏でのDVの話を聞いた時には正直驚きました。
そういった精神的なDVの場合、DVを受けている本人は苦痛や居心地の悪さを感じながらも、それを一種の束縛としてとらえ、DVと認識していない傾向があります。
本人は気づきにくいことなので、もし近くで見ていて違和感を覚えるなら、さりげなく話を聞いたり、気にかけてあげておくといいと思います。
ビザについて
特に移民でオーストラリアに来てパーマネントビザが下りる前だと、ビザのために、助けを依頼るすることを我慢してしまうケースもあると聞きます。
それに関しては政府のサイトAustralian Government Department of Social ServicesのFamily Violence and Partner Visas factsheetのページで、パートナーとの関係が終わっても、オーストラリアに残れる旨が下記のように書かれています。
なので、躊躇しないで助けを求めましょう!
警察での対応策、AVO (Apprehended Violence Order)
AVOという言葉を聞いたことがありますか?
Apprehended Violence Orderの略で、DV被害にあった人が警察に届け出ると、警察が裁判所に申請して発行される接近禁止命令文のことです。
この命令文には、接近禁止、相手への連絡禁止、同居ならば現住所からの退去が含まれています。
加害者が規則を破れば、訴えられこともあります。
もし被害にあっているのであれば、まずは警察ヘ相談しましょう!
ちなみに、身近な友人の離婚ケースでは、毎回セットで聞いているワードです。。
やっぱり離婚となると、大なり小なり口論も発展しますよね。売り言葉に買い言葉みたいな。身体的暴力がなかったにせよ、口論の程度や言葉で恐怖や苦痛、身の危険のリスクがあれば、訴えに移れるわけです。警察も対応が早いので、AVOが出されたら巡回を強化してくれたり、通報すればすぐ来てくれます。
まずは相談しよう!
各領事館のホームページ
DV被害者支援団体リスト
在メルボルン日本国総領事館のホームページにあるDV被害者支援団体リストには、オーストラリア全土の支援団体サービス機関の概要、サービス内容、連絡先が載っています。
掲載されている支援団体サービスは、すべて無料で受けられます。
法律相談
オーストラリア全土、VIC州の無料の法律相談リスト
24時間緊急連絡先
- 警察 電話000
- 無料のカウンセリング ウェブサイト1800RESPECT 電話1800 737 732
- 通訳が必要ならば、131 450
それから、写真や書面、録音、録画などで、ちゃんとDVの記録を残しておくことも大切です。
まとめ
こういった経験はしないことが一番ですが、もし少しでもパートナーとの関係に違和感を持ったら、勇気を出して誰かに相談してみることが大切です。もしくは、あなたの友達やそのパートナーの関係で気づくことがあれば、少し声をかけてあげることも小さなきっかけになるかもしれません。
ただ私の経験上、DVを受けていた友達は「でもそんな彼を理解してあげられるのは私だけ。何とか変えてあげられるかも」と自己犠牲を伴う場合が多かったんですよね。でもこればかりは、相手が自分で気づくしかない。傍から見ているのも複雑になる、難しい側面でもあります。
ただでさえ心細い海外生活、一人で悩まないでヘルプラインを使っていきましょう。
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