メルボルンの西側って治安悪いってほんと?ワーホリ・学生向けにお話しします。

ワーホリや学生でメルボルンに来て、シェアハウスを探そうとなると、

西側は治安悪いって聞くよ

これ、結構な割合で言われますよね。

実際のところどうなの?って思う人も多いと思うんです。

西側といっても広いし、学生やワーホリと、実際に長く暮らす人とでは感覚もまた違ってくるんですよね。

今回は学生やワーホリの方が住まれるであろう、インナーウェストと呼ばれるシティーから10~20km圏内の西エリアについて、現インナーウェスト住みの私が書いてみたいと思います。

※あくまでも私個人の主観による考察ですのであしからず!

目次

移民で発展してきた都市メルボルン

「治安が悪い」と一括りにされてしまう西側。

では、治安がいいエリアってどんなところを想像しますか?

  • 白人が多い
  • 家が綺麗
  • ファミリー層が多い

こんなところでしょうか。

そもそも、メルボルンは移民や難民が多く暮らす街。

同じバックグラウンドを持つグループが特定の地域に集中することもあり、エリアによっても雰囲気が全然変わります。

こちら、政府とも提携して、さまざまなデータを取り扱っているSMALL MALTIPULSという団体が公開している人口構成のデータの1つです。

2016年度版の、各エリアに暮らす移民の出身国を可視化したもの。

SMALL MALTIPULS IMMIGRANT MAP

濃いブルーで示される、いわゆるイギリス系の方々は東海岸沿いと郊外に多く、メルボルンの中心地はほぼほぼイギリス系以外の移民で構成されていることがわかります。

きっと空港に降り立った時にも気づかれるでしょうが、アジア系やインド系が凄く多いんですよね。

想像する様な白人メインの場所ばかりではないんだよっていうことが分かっていただけたでしょうか。

メルボルンの西側って治安悪いってほんと?

では、本題のメルボルンの西側の治安についてです。だいたい治安の悪さで、

  • Footscray
  • Sunshine
  • St.Albans

あたりの地名がよく挙がります。

主観にはなりますが、この3つのエリアについてお話ししていきますね。

(この近辺にお住まいで、不快な思いをされる方がいたらすみません!)

Footscray

Footscrayは、ベトナム・アフリカ系の移民が多い独特の雰囲気がある街です。

安さで有名なFootscrayマーケットに足を運べば、ここは東南アジア?と思うほど。

初めて来る人だと、その雰囲気にびっくりするかもしれませんね。

アジア人が多かったり、アジア系スーパーやレストランも多いので、私は結構馴染みが沸いて散策しやすいです。

駅や駅前のトラム乗り場などもずいぶん綺麗になったし、昼間にあやしい人がうろついてる雰囲気も最近はありません。

Footscray駅(右)とバス乗り場
駅前開発で、左手奥に大型マンションも建てられました
トラム乗り場付近も開けています

そうはいっても、裏通りなんかは雰囲気が心配な所もあるし、夜はやっぱり気をつけた方がいいのは大前提。

Footscrayが危険とされてきた大きな理由はドラッグ。

それは、このエリアに多いベトナム人の歴史に関係があります。

ベトナムでは大麻が合法だった時代が長く、高い栽培技術により流通に関わったりと、麻薬系のトラブルが発生しやすいんです。

私の場合、むしろたまにしか行かないシティーの方が、叫んだり、どこか飛んじゃってる系の人との遭遇率は高い気がしますけども…

(特にVictoria Marketと、Melbourne Centralの駅内でよく見るんですよ)

Footscrayはシティまで電車で15分ほどだし、Highpoint shopping centreにも近いし、便利でアクセスしやすい街だと思います。

Victoria UnivercityやHighpoint shopping centre近くの高校に通う学生がトラムで行きかったりと、学生も多い印象。

なので、行動時間帯や場所に気を付ければ、最近のFootsccrayはそこまで危ないことはないんじゃないかなというのが個人的な意見です。

Sunshine・St.Albans

アフリカ・中東系の移民が多いSunshineとSt.Albans。

特に、2つの地区があるBrimbankと呼ばれるエリアは、残念なことに治安が悪いランキングに登場することが多いです。

こちら、Parliament of Victoriaが公表しているエリアごとの犯罪データですが、

Parliament of Victoria Victorian Crime Statistics by LGAs

Brimbankは6番目に犯罪が多いエリアとして挙がっています。

同じサイトで、犯罪の内訳をみると、

  • 暴行
  • ドラッグ
  • 窃盗・強盗系

と、どのカテゴリーの犯罪件数も多く、実際に地元民でも敬遠しがちな場所なんですよね。

もちろんBrimbank内でも落ち着いているエリアはありますし、Sunshineも北側の新興住宅エリアは駅前の喧騒からは離れてファミリー層にも人気があります。

私自身は数えるくらいしか行ったことがないので、特に危ない目にあったことはありません。

でも一度夜間にSunshine駅前を車で通過した時、駅周辺にたむろしてたり、うろついていたりする少年グループが目立ったのも記憶にあるし、雰囲気がやっぱりよろしくない。

メルボルン育ちの旦那にも「あそこは行かない方がいい」と口をすっぱくして言われています。

確かに家賃は安かったりするんですが、そこに暮らす人は車移動して極力歩かない様にしている場合が多いです。

特に学生やワーホリの方は、移動手段がバスや電車、徒歩になりますよね。なので、あえて選ばなくてもいいエリアというのが本音です。

もしトラブルに巻き込まれてしまったら

万が一トラブルに巻き込まれてしまった場合の緊急連絡先です。

  • 000(警察・救急・消防すべて)
  • 131-444 Police Assistance Line(緊急ではない場合/日本語の通訳を希望できます)
  • 在メルボルン日本領事館
    • 電話:03-9679-4510 (月~金曜 9:00~17:00)
    • 領事部受付の開館時間:月~金曜日 9:00~12:30 (2021年11月現在)

治安の悪いエリアもあるけれど、西側の雑多感が好き

そんなわけで、特にこれからメルボルンに来るという人や、来たばかりの人には、ひとくくりで「治安が悪い」と称されがちな西側。

ですが、いわゆる危ないとされるエリアを除けば、大きなトラブルに見舞われたこともなく、暮らしやすくて気に入ってます。

  • Williamstown
  • Altona

は、ビーチも近くてのびのびしてますし、ファミリー層も多め。

  • Yarraville
  • Seddon

あたりは、個性的でアート感があったり、おしゃれでナチュラル志向のお店が多く、散策に楽しいです。

本当に様々な文化背景を持つ人たちが入り混じっているので、日本人という私も受け入れられやすいのだろうし、食生活やイベントなどを通して異なる文化を体験できるのも、このエリアの醍醐味なんですよね。

まとめ

西側で治安が悪い代名詞とされるエリアについて個人的な意見を書いてみました。

多分、業者でホームステイ先を紹介されるときは、こういったエリアは外されるとは思います。

もし西側のエリアに決まって心配だなぁ…と思った場合も、西側の他のエリアであればそこまで身構えなくても大丈夫かな。

日本人もわりと暮らしていますしね。

でも他の比較的治安がいいと言われるエリアも、日本と比べたら犯罪率は高いのが現実です。なので、常に自分の身は自分で守る意識は忘れない様にしましょう!

よかったらシェアしてね!

コメント

コメントする

目次
閉じる